現人神 × in + hkar ページ1
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光｢慧、A様が社に戻られたっ、！｣
慧｢！？…ほんとだ、匂いする、｣
俺たちがまた探しに出てる間に戻られたようで、社の邪気を払い続けてた大ちゃんから連絡があった。
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慧｢………、きれい、｣
大｢あっ！？慧さまっ！｣
光｢A様は…いつから、？｣
急いで社に戻ってみれば
美しく神楽を舞う、A様の姿…
大｢戻られてから、ずっと…。｣
光｢…神楽なんてどこで、｣
大｢A様、前に昔の資料映像を見たみたいで…人知れず明け方頃に起きて練習なさっておられました。｣
慧｢っ、…｣
…あぁ、俺と慧はその時間、A様の朝食の仕込みをしている時間だ。
慧｢社がどんどん浄化されていく…、オレの心も、…。｣
光｢…A様のところに行ってあげて、…そろそろ終わる｣
A様の神楽は華麗に舞う蝶のようで…
光｢、…俺、やっぱりウチの社にA様がいらしてくれたのは…必然だと思うよ｣
大｢あれほど美しい舞をされるんだもの、当たり前だよっ！
…おれ、A様の事ますます大好き！｣
見事な舞を舞われたA様は疲れたのか、ヘナヘナと座り込む。
慧｢…凄く美しかった…｣
｢…、けい、眠い｣
慧｢わ、………。ふふ、…ありがとう、お疲れ様です｣
慧に凭れて スゥ…と眠りに入ってしまったA様。
その眠るお姿を愛おしそうに見つめる慧…。
光｢寝所へお連れして｣
慧｢……ねぇ、すごく、綺麗だったね｣
大｢はいっ！あの輝かしい舞は、A様にしか出来ませんっ！｣
慧の心の拠り所ができて良かった。
しばらくの間、仕える主人がいなかった慧は、生きる屍のようだった。
A様が来てからは、新たな命が吹き込まれたようにイキイキとしている。
光｢神使は神不在じゃぁ不安でしかないもんね…｣
慧｢ん？何か言ったァ？｣
光｢いや、なんも。今日はA様が起きたらご馳走にしよう｣
A様は前に、何も出来ないって落ち込んでたけど…
大｢慧様、ねぇ慧様ったら！A様ってやっぱり凄いですねっ！！｣
慧｢ふへ、オレの見る目は間違ってなかったネ！｣
大｢見てくださいっ、この社！……とても澄んでいます、｣
見渡せば、本当に澄んだ空気で満たされている。
…それにほら、みんなが笑ってるんだから。…ね？
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作者名：じゃらし | 作成日時：2020年7月11日 23時
