好きだから × ar ページ48
高校生 ar
有｢…お前昨日夜どこいた？｣
｢なんで？｣
有｢、｣
昨日、夜中くらいに帰ってきたらしい。
Aの弟から連絡が来たのが明け方4時頃。
｢別に何でもいいでしょ｣
有｢…、今日久々にウチで飯食わない？｣
｢侑 李も一緒でいいならね｣
有｢あ、弟には話してある｣
｢ならいいよ｣
弟の侑 李によれば、最近夜中頃に帰ることが増えたらしくて。
ただのバイトとかなら、まだ良いよ。
まぁその時間も本来高校生はダメなはずだけど。
｢…じゃぁまた、夜ね。｣
有｢おう！｣
俺が気にしてるのは…
最近の学校での様子が少し変だから。
.
侑｢だいき、お姉ちゃんのこと好きならちゃんと守ってよね。｣
有｢、分かってる｣
侑｢…しくじったら僕絶対に許さないから。｣
弟の侑 李は勘が鋭いのか、俺がAを好きな事は秒でバレてた。
怖いわ〜、笑
夕飯でウチに来た姉弟は、礼儀正しいし俺の両親とか兄ちゃんとも仲がいい。
…学校の様子とは全く違う。
｢…そろそろ帰ろうかな、ゆーり、帰るよー！おばさんご馳走様でした！｣
侑｢ごちそうさま、お邪魔しました｣
有｢また明日学校でな！｣
なるべく夜に出歩いて欲しくなくて、俺ん家に夕飯を食べに来るっていう計画を立てるのは毎回 侑 李。
有｢…今日は大丈夫かな、｣
母｢何？…それよりあんた早く宿題終わらせなさいよ？？｣
有｢わぁーってるよ｣
かーちゃんにも怒られそうだし、今日の宿題でも眺めておこっかね。
…なんて、油断してた。
.
侑『だいき！！お姉ちゃんいない早く見つけて連れ戻してっ』
そう連絡が来たのは夜中。
俺に頼ってくれるのは…
流石に二人ともいないと親にバレたら何も言い訳がきかない、
そう言ってたっけな。
侑『お姉ちゃんに携帯のGPSつけたから電話しながら伝える、』
有｢頼んだ…っ｣
.
そうして着いた場所は…ネオン街、…
有｢…え、……っ、ここって、｣
侑『、うん。…ちゃんと連れ戻してきて、絶対だからね』
そういうお店。
侑 李も気が気じゃないんだろうな…
電話越しに聞こえる声は、泣きそうだ。
どうやって入ろうか迷ってたところに…
｢…、｣
有｢ぁ.. ｣
知らないオジサンと腕を組んで出てきたA…。
……何？ その服……その化粧…。
.
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作者名：じゃらし | 作成日時：2019年9月21日 21時
