超ド近眼 × ymin ページ42
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教室に着くなり、クラスメイトと少し肩が当たってしまった…。
伊｢ .. す、すみません、｣
｢ったく ... 気つけろよな｣
伊｢、はい ｣
オレの印象は…やっぱり良くないものなのだろうか。
不良の山田くん以外は笑いかけもしないから…。
伊｢ ... ｣
…いや、もしかしたら山田くんも……
からかっているだけなのかもしれないな、
伊｢、何がそんなにダメなんだろう｣
髪型…眼鏡……
…あ、そうか。
伊｢……姿勢、｣
目立たないように、そして顔を見られることも好きな方ではなかったし…
出来るだけ小さくなろうと思って自然とそうなったものだ。
…でも眼鏡でオレみたいなのが姿勢よく歩いてたら逆に変じゃないのか、？
伊｢…、ふぅ｣
それにしても今日は肌寒い。
涼｢あ、伊 野 尾くんだ。……ねぇ、大丈夫？｣
伊｢あれ、どうされたんですか？…珍し、です……ね｣
…あら、？
山田くんが歪んでる…
涼｢え、ちょ、っと…！｣
伊｢………ふらふら、します、｣
涼｢お前さ、自分の体調くらい分かっとけよな｣
…なんて言う山田くんには大変申し訳ないのだが…
伊｢…肩を、かりても…良いでしょ、か…、｣
涼｢いやそれで歩くわけ！？ばかじゃないの？あんた俺よか頭良いだろ、｣
伊｢す、みませ、…｣
言いながら背中を向けてしゃがんだ彼は…
伊｢…？、｣
涼｢早く乗れ。フラッフラのクセに歩かせるほど鬼じゃないから俺。｣
伊｢！？…｣
おぶってくれる、という事か…？
なんて考えてる間も足元がフワフワしてて自分が立ってるのか、歩いてるのか分からず…
伊｢…おわっ、｣
涼｢う、…｣
伊｢すっ、すみませっ、すぐ退きます、ので…｣
自分の足に足をひっかけたらしく、倒れるように山田くんの背中に乗ってしまった…
我ながら…なんて酷いことをしたんだ、
涼｢…保健室いくから｣
伊｢あ、……め｣
涼｢何、飴？｣
伊｢いっ、いえ、眼鏡…さっき落ちた、…みたいで、｣
涼｢あー…後でな。｣
ゆらゆら、ゆっくり進む意外にも大きな背中は何故だか安心出来る…。
.
ym
涼｢……、なーんで隠すかね、…色々。｣
顔色悪くして眠るこの人は…
涼｢…分かんねー…、｣
髪型も、眼鏡も。
全部、本来の姿を隠す要素でしかない。
隠す意味が分かんねぇ。
前に…何かあったのか。
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作者名：じゃらし | 作成日時：2019年9月21日 21時
