妄想倉庫② (ページ41)

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姉弟 × ar ページ41

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有｢姉ちゃんを返せ…っ｣

｢大貴は関係ないでしょ、危ないから帰りなさい｣

有｢姉ちゃん返せよっ！！｣

こんなシチュエーションを体験するだなんて思ってなかった。笑
…まぁ笑ってる場合じゃないんだけど。

有｢…っ、姉ちゃんに手ぇ出したらぶん殴るっ！！｣

『こどもは寝る時間でちゅよ～、笑笑』

有｢ど汚い手で姉ちゃんに触んなっ！！！！｣

学校帰りに所謂ヤンキーに遭遇した私は、あれよあれよという間に連れていかれそうになって…。笑

『ほらほら、お姉ちゃんは俺らと遊ぶんだから』

｢いや遊びません｣

そしたら気づかぬうちに大貴が後をつけてたみたいでさ、私を助けようとしてくれてる。

…のは良いけど、なんともへっぴり腰。

有｢…舐めん、なっ！！！！！｣

『うがっ、！…ってぇな！』

｢おお…やるじゃん大貴｣

真正面からヤンキーの顔を殴った。

…あ。私フリーだ、ラッキー。笑笑

有｢…っ、ひぐっ、…ッ、姉ちゃんかえしてっ、｣

泣きながら懇願する弟…。

『お返し…、おらっ、』

有｢うっ、く… ｯｯ｣

ドスッと鈍い音がして鳩尾に入ったらしく…

｢…あ、もしもし××××で暴行事件です、弟が変な輩にやられました、早く来てくださーい。
……お兄さんら、逃げる？それとも…警察行く？｣

『うわ、…くっそ、』

有｢あっ、…まてよっ、ねーちゃ、…アイツ逃がさないでよっ｣

やられておきながらまだ殴り合いでもするつもりだったのか？笑

｢バカだいき。何で着いてくんのよ｣

有｢…A姉ごめんね、ねぇ、ごめんねっ…おれ、俺が遅くなったから、…っ｣

｢ね、知ってる？私黒帯だよ？｣

そう、武道を趣味としてる私は、地味に続けて何となく這い上がって今や黒帯。笑

有｢俺だって…っ｣

｢あんたはまだ黒じゃないでしょうよ｣

有｢ぅぅ、っ…いじわるい！……はやく帰ろっ、姉ちゃんのオムライスがいい、｣

｢あ、そうだこの事は秘密だからね｣

有｢んなっ！当たり前だろっ！！｣

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その日からというもの…

大貴は割とすぐに黒帯を取得して、私の警護というカッコイイ名前のひっつき虫になった。笑

有｢っしゃ、姉ちゃん帰ろ！！！いのちゃん先輩ばいばい！｣

｢え、ちょ、待ってまだ鞄に何も入れてな、｣

伊｢あは、大ちゃんの番犬感スゴいね。オレも守ってぇ～｣

有｢いやだ｣

はーあ、シスコンもいいとこだネ。笑

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