男 × ym ページ40
.
｢ ... 笑｣
『…』
これは…多分チカンってやつ。笑
｢ .. やめてもらえます？笑｣
『…』
朝の満員電車、サラリーマンと学生だらけ。
生憎、私何も思わないんだよね。
バカだねぇ。
｢私、貴方のような人が望む、嫌がってる顔とか出来ないんで。｣
『…』
っかぁ〜ムカつく。
無視ですか、あぁ あぁ無視ですか、無視しますか。
｢あは、おじさん、止めてもらわないとこのまま警察だね？笑｣
『…』
なおもシカトし続ける執拗いコイツ…
｢…ﾁｯ…アンタの急所蹴ったろか、ああ"？｣
涼｢…止めねぇならアンタ社会的再起不能にすんぞ？｣
ついイラッとして私が放った言葉と、誰かの声が重なった。
｢誰、…あ。｣
幼馴染 兼 同級生、ただの腐れ縁の涼 介だった。
『…ｯﾋｨ !! す、すみませんっ!!! 』
涼｢あ、警察のお兄さん、これから勤務っすよね？この人ちかーん。よろしくお願いしまーす｣
と、たまたま少し離れた所にいた警察署勤務のお兄さんに引き渡してくれて。
.
｢……｣
涼｢お前さ、ほんっと！！！｣
｢だってさ｣
涼｢だから！だってもクソもねえの！！分かる！？｣
私なんかよりも美意識ありまくりの、女子力たーっぷりの涼 介に説教されてる私…。
｢ダンスやってたりするとさ、先生に注意される時 普通に触られるからよく分からんのよね！笑｣
涼｢それとコレとは別なの！！バカヤロウだなお前。｣
昔からダンスを習ってる私は、バーレッスンとかで直されるからそんな感覚は慣れてるというか。
｢しょーがないじゃん｣
涼｢…お前あのままだったらどうなってた？｣
｢私結構強いよ｣
危険だと思ったらあの場合、急所 蹴って悶絶してる間に逃げるに決まってんじゃんね。
涼｢……いい加減にしろお前。強かろうが何だろうが男の力には勝てねんだよ、あのままトイレなんかに連れ込まれてみろ、あっという間だぞ。逃げ道なんかねぇの、男ってのをもっとちゃんと警戒しろ。ことが起こってからじゃ遅っせぇの！！｣
うわ。うわうわうわ、ちゃんっと叱られてる…。
｢……、あっははっ笑｣
涼｢…ﾁｯ、 ……俺も男だっての、｣
ダンッ…
わ、何…後ろ壁、目の前は涼 介…
｢！！…、｣
涼｢隙があり過ぎなんだよ。｣
…動いたらキスしそ､……
｢、…ンンっ！？｣
涼｢…警戒しろ。｣
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作者名：じゃらし | 作成日時：2019年9月21日 21時
