始 末 屋 × shintaro ページ30
(※特にオチなしです、あくまで妄想です)
慎｢ おいでー、んー .. いーこ｣
｢ホント動物大好きだね、笑｣
ふれあいが出来る動物園に来て、歩いて数秒…
たまたま横切った鹿をもう手懐けてるよ、笑
慎｢うん、すきー｡｣
｢お仲間といる時と性格も変わるよね｣
慎｢…、まーね ｣
幼馴染の慎太郎。
何らそこらの人たちと変わらない、ただの幼馴染だけど…
慎｢……怖くねぇの？｣
｢何が？｣
慎｢俺｣
今度はカンガルーを撫でながら少し遠い目をしてそう聞いてくる。
慎｢お前 .. さ､そろそろ俺から離れ､｣
｢ないよ、笑……それいつも言うよね｣
慎｢いつか…巻き込まれるかもよ｣
慎太郎の仕事は、…
" 始 末 屋 "
｢だってそうなったら助けてくれるでしょ？笑｣
慎｢..... 助けられる保証なんてないよ｣
｢あは、そしたらその時はその時だね。笑｣
動物を撫でる横顔は、普通の男の子。
慎｢…この子たちもさ、……生きてんだよな｣
｢うん｣
慎｢……一生懸命、生きてんだよな｣
具体的に何をしてるのかは、絶対に話してはくれないし…詮索しようとも思わない。
前に何気なく聞いたら｢…聞くな｣ この一言だけが返ってきた。
｢…｣
慎｢どした？｣
｢んーん…昔のこと思い出しただけ。｣
その時の慎太郎と、今の慎太郎、同じ顔。
悲しそうで、けど昔と違うのは…今は凛としてる。
慎｢…俺に何かされるかもとか思わないの？｣
｢思ったことないよ。…それに､｣
なんでこの仕事選んだの、もっと安全な仕事沢山あるよね、動物園の飼育員とか向いてるじゃん、
…最初は色んな事を言おうと思ったけど
｢無慈悲にはしてないよね、そういう時｡｣
慎｢... この世界 0 か 100 でさ？
.. お天道様の下、真っ直ぐあるけねーっつって。
たまーにね、思うわけよ。笑｣
…でも、警察から許されてる組織なの知ってる。
集められた 6 人それぞれが特化したものがある、って前に慎太郎が言ってたな。
内容には触れてないけど、唯一教えてくれたのがその二つ。
慎｢…ちょっとだけ抱きしめてもい？｣
｢どーぞ｣
…寂しがりで、強がりで、我慢しいなコイツは
とてつもなく優しいやつ。
だから…
慎｢Aが巻き込まれるような事があったら .. 命懸けで助けるよ、俺。｣
｢ふはっ､ 笑 ....うん｣
私は離れないよ。
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作者名：じゃらし | 作成日時：2019年9月21日 21時
