例の村の件 × kj ページ17
(スノ10人設定)
あの時、オチは分かりきってるのにさ、本当に居なくなったら…
なんてそんな事を思った。
｢ .. ､ ｣
康｢ん？どした？｣
｢ ... 村のやつ思い出した､ ｣
康｢村？あ！あれや、ドッキリか？｣
それ、という意味を込めてぎゅ、としてみる。
康｢え、ほんま どないしたん？｣
｢､｣
康｢いつもこんなんせえへんやん！笑 嬉しすぎんねんけど！！｣
そう言いながら優しく抱き締め返してくれる康二。
｢あの設定を信じたのはホント流石って思ったけど｣
康｢おい、笑｣
｢ .... でも、オレなる、そう何回も言ってくれた瞬間本気で泣いたもん｣
康｢､ ... ｣
｢…なんなら今も泣きそう、笑｣
泣きそうで、喉の奥が詰まる。
｢もし、あの設定が本物だとしたらって…たまに思い返すんだ…｣
康｢本物なわけないやろ、笑｣
｢だって本当に信じた結果の、あの答えなんでしょ？……本当の話だったら、今ここに、康二…いないの…､｣
ここまで自分で言っておきながら、知らずのうちに涙が溢れてたみたいで。
康｢……泣かんで、…分からんけど俺も泣きそうや、｣
抑えようとすればするほどに溢れる涙を、やっぱり優しく拭ってくれる。
｢…康二、グループを守ろうって思ってくれてありがとう…っでも、…､…ッ、｣
康｢もうやめ、Aのおかげで涙腺崩壊や、｣
｢いなくならないで、…っ、、… ｣
勝手に出てくる涙はもうどうしようもなくて、それを隠すように康二に抱きつく力を強めた。
康｢…、俺は幸せもんやな、デビューも出来て…こんなに思ってくれる仲間がおる…。｣
｢、｣
康｢…一生かけて守るで、俺。そのくらいの覚悟はあの時にもうあったってことやな、笑｣
少し笑ってそう言う康二も泣いてるのか、上から聞こえる声は、震えてる
｢…こーじっ、…、頑張ろうね、一緒に｣
康｢当たり前や、…っ、あーあかん！
な、A肩かして？、ちょっとだけこうしててもええ？｣
｢ん、｣
…ここが楽屋だということも忘れて、ソファーで泣きながら抱きしめ合っていると。
渡｢おは、…うわ康二お前泣かしたのか｣
深｢おはよー、…どうした？｣
楽屋入りしたメンバーに勘違いされる始末に。
訳を説明すると、気づけばメンバーみんなが団子状態で私たちを包んでくれていた。
康｢…幸せや、｣
うん、みんな大好き。
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作者名：じゃらし | 作成日時：2019年9月21日 21時
