いきなりWEST

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そして、無事横浜が終わったと思ったら、次は日にちを開けずに、舞台の福岡公演小屋入り。





場所は、初の博多座。





小屋入りして、1日リハがあって次の日から2日間3回の公演を行う。





舞台では、初めてくる福岡という土地。





福岡ではどんな反応をいただけるだろうと思ってたら、東京、大阪とはまた別の温かさがそこにあった。





なんだろう、うまく説明できないけど、なんか感じるものが違ってて、でも楽しんでくれてるのはすごく伝わって。





最後には拍手をしてくれた。





毎回毎回胸がいっぱいで、感謝しても仕切れないほど。











そして、ついに今日が最後の公演。





メンバーはすでに全員が見てくれたはずなのに、いざ本番が始まったら、気持ち悪いぐらいきれいに7人並んでてびっくり。笑





参観日を思い出した。





両親が毎回揃って教室の後ろに並んでた姿。





両親も舞台には2人揃ってきてくれたけど、それ以上に参観日っぽくて、本当に一瞬スイッチ切れそうだったんだから。











千穐楽だからって変わったことはなく、いたって普通に進むストーリー。





だから、特にこだわらずにいつものように、役に身を貸した。

















気づけば、また割れんばかりの拍手。





はぁ、でもこれも今日で終わりか。





そう思うと、もっと味わいながらやったらよかったなってちょっと後悔。











満員御礼、ザッという音を立てお客さんが立ち上がってくれる。





ここだけは、いつもと違う風にと思って、頭が地面につく勢いで深々とお辞儀。





いや、ついてはないよ？、それは気持ち悪いから。笑





いつもなら、1回目のカーテンコールぐらいでいなくなっちゃうメンバーも、今日は最後まで笑顔で拍手をしてくれた。





終わった、やりきった。





気持ち的にホッとしてると、ふとマイクが回ってきて、驚きつつもそれを手に取る。











『えー、ついに、終わってしまいました、 本日見にきてくださった皆様、そして、公演を通して見に来てくださった皆様、本当にありがとうございました。』



『これからも舞台という板の上には、お世話になり続けたいなと深く思ったので、そうなれるように、また今日から精進致します。 ありがとうございました！』











そして、最後にもう一度、深くお辞儀。





幕が降りる。





その時に涙が出たのは、たぶん寂しかったから。





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