すみれの妄想劇場＠あらし･３

激おこ 二.ノちゃん ･ ４ ページ4

｢でもリーダー。オレ、本当に食べたくないんだよ‥｣


普段うるさく言わないリーダーの言葉は、オレたちには絶対で


相葉さんは叱られた子供みたいになるけど、やっぱり最後まで抵抗する。


｢気持ちは分かるよ。

おいら達みんな経験してっからさ。

でもね、相葉ちゃん。

二ノの顔 見てみなよ‥｣


｢二ノ？‥‥｣


やっと台本から顔を上げてオレを見る。


｢これが怒ってる顔に見える？

おいらには、相葉ちゃんの事が心配で心配で、今にも泣きそうな顔に見えるよ｣


静かにそれだけ言うと、また弁当を食べ始めた。


翔ちゃんも満足そうに頷くと、リーダーの隣に座った。


すげぇ気まずくて そっぽを向くと、わざとらしくオレの顔を覗き込む相葉さん。


そして


｢二ノちゃ〜ん、ゴメンね。
オレ、映画初めてで余裕なくてさ‥
心配させてゴメンね。

泣かないでっ！！｣


なんてほざいて抱きついてきやがった。


｢痛てぇ〜し、泣いてないわっ！ばーかっ /////｣


おもいっきり相葉さんの頭を叩く。


オレは天の邪鬼なんだよ。


｢まぁまぁ。照れないで、お弁当一緒に食べよ。

ほら、あ〜ん♪｣


って、途端にニコニコじゃねぇか。


ま、あなたがニコニコなら、それでいいけど。


オレがあ〜んって口を開けたその時

遅れて楽屋に戻って来た 潤くんが


｢おっ。あ〜んとかしちゃって、何イチャついてんの？｣


なんて、こっ恥ずかしいこと言うから

オレはまた、ちょっぴり激おこプンプン丸になるんだ。



◆おしまい◇

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