遅すぎた想い (ページ10)

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入学からしばらく立って少しづつ慣れてきた頃。

やって来ました。私の天敵。
さ「来たね。あいつが。」

「来やがったな。あいつめ。」

由「大げさだよ君たち。くるってわかってたでしょ！！中間テスト！！！！」

「「その名前をだすなぁぁぁ！」」

私とさくらはどうやら勉強と仲良くなれないらしい。
由香は容量良く、何でもできるクールビューティ。

「「今回もお世話になります、由香先生。」」

由「毎回だよね？笑ジュース1本だからね！」

さ「ってかAは望くんにおしえてもらったらいいじゃん。」

由「そーじゃん！！頭いいよあの子！確か中学のテストほとんど順位1桁でしょ！」

「あ、そーなの。知らなかった。」

由さ「「まじかよ。」」

「いや、でも！由香先生がいい！」

由「2人も抱えきれません。」←即答
今までもやってきたじゃないかぁぁぁあ！
急に私だけ疎外感！！！

とりあえず明日頼んでみろとのお達しでした。

絶対断られるにきまってるよー。

っていうか望ってそんなに頭よかったんだ。
じゃあなんでここの高校にしたんだろ。

もっとサッカーの強豪校とか偏差値の高いところだって選択肢あったはずなのに。

私は中学１年生の頃からこの高校に来ると決めていた。

文化祭に来た時、校内べ由香たちとはぐれてしまって迷子になってたとき

？「なんや自分。迷子？」

きょろきょろしている私に声をかけてくれた先輩がいた。

「友達とはぐれてしまって…」

？「ほないいとこ教えたる」

そう言って連れてこられたのは

「屋上…？」

？「せやで笑高いところからだったら見つけやすいやろ！」

でも校内にいたら見つけられなくないか…
そう思ってた時

「あ！！！」
由香とさくらが校門のところにいるのが見えた。

？「なぁ？だからゆーたやろ？」

「はい！ありがとうございます！」

？「ほな。」
そう言って屋上を出ていこうとする先輩に

「ありがとうございました！」

？「おー。」
ひらひらと手をふりふりかえって言った

？「入学したら俺のこと見つけてや？Aちゃん。」

「はい！」
ここの高校であの日の先輩にお礼をしたい。私の入学の理由。