知らない頃に戻れたら ページ5
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｢うん、うん。………えっ！いやそれは申し訳ないって…！｣
最近Aが電話してるのをよく見る。
相手は知らない。
ただすごく楽しそう。なんて言うか、俺たちといる時と表情が違う。
Sh24｢あれ誰と電話してるん？｣
Sh20｢中川らしいでー。最近仲良いらしい。俊が言っとった｣
Sh24｢仲良いっていうか…………。中川もAのこと好き………｣
Sh20｢………マジ？｣
Sh24｢直接聞いた訳やないから本当か分からんけどね！？｣
Sh20｢いやぁ………。好き、なんやろうなぁ……｣
Sh24｢お前が言うならそうやろ絶対……｣
最悪。またライバル増えたし。
っていうかさぁ〜、勝ち目無くね？
だってあんな顔して連絡取り合ってるとかさぁ。
Aも中川のこと気になっとるやつやん？
まああいつかっこいいもんな。
PLやし。あと落ち着いとるよな。
Sh24｢勝てる気しねぇ〜………｣
Sh20｢Aってどんなのがタイプなんやろ？｣
Sh24｢知らん！そんな話したことない！｣
Sh20｢俺らにはそんな話せんからなぁ｣
｢じゃあまた今度ね。楽しみにしてる！｣と嬉しそうに電話を終えたAを遠目から眺める。
俺にはそんな顔したことないのに。
好きだと自覚してからちょっとした事で嫉妬するようになってしまった。
ホントきっつい。今までみたいに何も思わず、ただの友達だった時に戻りたい。絶対無理やけどさ。
｢あれ、何してんの？｣
Sh20｢お前探しとったんよ。このあと、晃さんがみんなで飯行こうって。行くやろ？｣
｢誰が参加すんのそれ？｣
Sh20｢選手はほぼみんな行くって。スタッフさんも何人かいるとは思うんやけど｣
Sh24｢決起集会みたいな感じやって。連敗続いとるし気分転換｣
｢あー……、選手主体やろ？なら私はいいや｣
Sh24｢えっ！？｣
｢私、ホテル戻って色々データチェックしたくて｣
Sh20｢それやったらしゃーないな。無理すんなよ〜｣
｢はぁーい。そっちこそ楽しんでね〜。盛り上がりすぎんようにね！！｣
Sh20｢へいへい｣
A来ないのか………。ちょっとモヤモヤするなぁ。
疑うつもりは無いけど、また中川と連絡取るんじゃないかとか考えしまう。
はぁぁぁ………、しんど。
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作者名：ミックーリ | 作成日時：2024年3月16日 23時
