えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ49)

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早く準備をしなくちゃ!! ページ49

『後は誰を継がせようかな』

私がいなくなったら。

『やっぱり、部活の部長はみどりかな』

私はいすから立ち上がり
部屋から出た。

そして倉庫まで足を運ぶ。

『じゃあ生徒会はシャオちゃんか兄さん！』

私は
外に出て
倉庫を開ける。

ホコリが舞った。

私はその中に
少しニコニコしながら入っていく。

『んーとぉ、…よしあったー』

私が手に取ったものはロープ。

そのまままた玄関まで
歩いていく。

『裏生徒会はらっだぁにやらせよっと～』

なんだかこういうのは
とても楽しかった。

今の私は最高に

最高にｯｯｯ

『狂ってる』

ロープを持ったまんま部屋に向かい
部屋の扉を開けた。

『どこかなー』

ロープをかけられるような
ところを探していく。

『ん、ここちょうどいいじゃん』

私はロープをそこにかける。

輪っかを作って。

『…出来た』

死にたい時。
いつでも死ねるね。

いや、死にたいのは今だ。
死ななきゃ。
早く死ななきゃ。

『首…』

『…紋章は』

どうしよう。

『レイアに託そう、』

私の心からの決心だった。
私を求めてる人は世の中に居ない。

ごめんね兄さん。
ごめんねレイア。
ごめんねクロノアさん。
ごめんねシャオちゃん。

ごめんね。皆。

『さよなら』

私は首を通す。
足場の椅子は崩れる寸前だった。

首吊りって。
いつ死ぬんだっけ。

時間かかるんだっけ。

まあいいや。

＿＿

あれから数分後。

『…やっぱりやめよう』

なんか。
死んだら迷惑かけそう。
なんか兄さんに怒られそう。
レイアが悲しみそう。

何より
クロノアさんと一緒に
人生歩んでくのが
楽しくなってきちゃったんだ。

いや、その前から楽しかった。
レイアが来てからずっと。

『まだ死ねないや。』

死ぬなら静かに死のう。
だから病死で死んだ方が
マシだわ。

私はそう思いながらロープを外した。

外し終わると

「「「「ただいまー!!」」」」

複数の声でただいまと聞こえたので
急いでロープを隠す。
廊下に出て

『おかえり』

私の声に皆は
ニコッと微笑んだ。