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『…もう、命も長くないみたいなの』


pe「…え?」


『…』


兄さんの腕を解いて
ニコッと微笑む。


兄さんは悔しいと
言ったような顔をして
泣き続ける。


pe「なんでッ…なんでッ!」


『ごめん』


pe「いやだッ…行かないでッ…」


『ごめん』


pe「俺の前から居なくならないでッ」


『…ごめん』


頭を撫でてずっとずっと。
謝り続ける。


pe「可笑しいよッ…」


『……』


私もついに言葉が出なくなった。


確かに不平等だと思う。
でもこれも仕方ないんだと
思うってしまう。


『ねぇ、兄さん。』


pe「ッ…なにッ…?」


目をこすって私を見てくれる。
愛おしいな。


『私ね死ぬまで、ずっと兄さん、レイア、ウィリアムと笑い会いたい。』


pe「ッ」


『死ぬまでのお願い。』


『みんなで笑顔でいよ?』


私のお願いは。
今までで一番でっかい願いだった。


大切な人、守る人は
もう決まった。


私が死のうが他の人が
いるならそれでいい。


嗚呼こういう所が変わってないって
言われるんだろうな


pe「俺頑張る!」


兄さんの返事に安心した。


その時。
バタンッと玄関が開いていった


『(レイアか)』


聞いちゃったんだ。


pe「なに!?」


『ちょっと行ってくる』


pe「うん…?とりあえず気をつけろよ!」


私は早く見つけなきゃ
その一心で玄関を出た。
_

1時間半が経とうとしている時、


『みつけた』


レイアを見つけた。


ri「ッ…ねぇさッん…」


『…聞いちゃったんだね』


ri「…うんッ…」


『ねぇ、お願い聞いてくれる?』


その声にレイアは
こくりと頷く
私は頭を優しく撫でて
こういった。


『死ぬまで兄弟全員とウィリアムで笑い合いたいの。私も長く生きれるかは分からないし、死ぬんだったら最後見るのは3人がいい。』


私は思っていることをスラスラ述べた。


ri「あぁッ…嫌だッ…やだよッ…」


やっぱり泣き方も似るものだなと思う。


『死は必ず来るもの。死は人を楽にする。』



『堕天使の私はそれを望んでるんだよ』



ri「!!」


酷く驚いた顔で
私の腕を掴んだ。


『神が人間を愛しすぎてそれに嫉妬した。それからずっと反逆し追放された上、堕天使になった。』


『私は今世でも早く自由になりたいみたい。』


ri「姉様ッ」


『ごめん』


私は立ち上がった。


『死ぬまで笑わせてよね』


さ、早く帰るよー。
と言って私は翼を広げ
飛んだ。


ri「まってー!」


貴方が無理をしなくていい生活を
私は送らせてあげたい。

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葵羽/きう(プロフ) - kuromikeさん» ありがとう!よろしくねぇ! (2021年2月28日 11時) (レス) id: a2bb5f4728 (このIDを非表示/違反報告)
kuromike(プロフ) - 好きです!これからも頑張ってください!(これからもよろしくお願いします?) (2021年2月27日 22時) (レス) id: fe22798a11 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葵羽/きう | 作成日時:2021年2月25日 7時

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