えっとライバルですけど……???3.5【wrwrd!】 (ページ29)

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逃亡ページ29

『……』

私は静かに音も立てず
家を出た。
レイアもぺいんとも
寝てた。

私はそれを確認して荷物をバイクにつける。

どこ行こう。
そう考えた時

『秘密基地か』

私一人の秘密基地。

私は静かにバイクを発進させた。
＿＿

『ふぅ、ついた！』

やっと自由や！
いや、まて。

『学校あんねや…最悪。』

会わなあかんやん…

『避ける？いやいやいや…無理やろ』

レイアはまだしもぺいんとはなぁ。

てか明日朝からメール酷そうやなぁ。
明日は休みやし……

「シャオちゃんの家いくかぁ！」

自由になったんだもんね。
こんくらいしたって怒られない。

誰も愛さなくていい。

誰かに縛られなくていい
友達といる時以外
誰かに正論を言われなくてすむ！

やったね！()

だけど心の中の
どこかに穴が空いてた。

『…自由になったのに。』

おかしいな。

『自由のはずだよ。』

＿＿

『私愛されたいんだ！』

＿＿

前世の記憶が戻ってきた。

『ッ！』

いやだいやだ。
今は愛されたくもないんだよ。
自由に解放されて。
本物の堕天使のように。

『私堕天使だもん。』

そうだよ。
人に嫉妬して、自由になってさ。

地上落ちるように。
サタン様等が待っている
あの地獄につられていくように。

自由になれたんだもん。
人を苦しめるなんてしないし
逆に助けるけれど。

『今の自分にできるかなぁ』

作り笑顔も作るの疲れたもんなぁ。

『とりあえず寝ようかなぁ』

朝早く起きなくていいのかぁ
やったぁ

『……』

＿＿

pe「おはよー」

ri「おはよう姉様」

＿＿

あの声ももう聞けないのか。

『寂しいなんて思っちゃダメやろ。』

私は"一人っ子"

うん。

よし！

『ねよ！』

私は布団(前来た時片付けなかった)に
潜り寝た