兄さん【ツイステ】 (ページ4)

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『♪♪』

現在ダンスをしております。
宴でよく踊れって言われっから。
しとかなきゃいけないってずっと思ってやってたらいつの間にか習慣になってた。

ｶﾘﾑ「おーい！A!!!」

『カリム寮長、どうしたんですか？』

ｶﾘﾑ「いや、気になってきてみたんだ！…にしても、いつになったら前みたいに呼んでくれるんだ？」

私はナイトイレブンカレッジに入学してからずっとカリム寮長かアルアジーム先輩って呼んでる。

『そりゃ……だって、先輩だもの。それに私の寮の寮長でしょう？尊敬しなきゃ。』

バイパー家ではそれが務めだ。
お兄ちゃんは嫌だと言うけれど、
私は案外面白いと思いながらやっている。
なぜなら、
カリム君の表情が変わるのだ。

ｶﾘﾑ「むっ！俺がいいって言ってるんだから名前で呼んでいいんだぞ!!!」

『ダメです。これこそバイパー家で先祖代々継がれてきたものですから。』

ｶﾘﾑ「Aまで言い始めた?!」

『ふふっ』

ｶﾘﾑ「俺は本気でやめて欲しいんだっ！頼むから名前で呼んでくれ！」

『何度言ったら分かるんですか!!!』

ずっとこの言い争いをお兄ちゃんに見られていたことをこの時知る余地もなかった。

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ジャミル side

『何度言ったら分かるんですか!!!』

さっきから繰り広げられる言い争い。

先程Aの言った「これこそバイパー家で先祖代々継がれてきたものですから。」は勿論正解だ。
あいつが脳天すぎるだけである。

ただ、アイツだけに素直に話すAを見ていて辛くなった。
兄の俺には素直にならないのに、
何故カリムには素直でいる。

ｼﾞｬﾐﾙ「クソっ」

俺は…俺は!!!
妹であるアイツの1番にもなれないのか??

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