5年い組の問題児は馬鹿ではあれど、鈍感ではないようです【忍たま乱太郎】

唐突な運動会！？の段 ページ18

こんにちは。

　花も恥じらう１４歳。


　山田Aです。



　『……で！どういう状況なのかな！？これは！』



　私は現在、クラスメイトである
　久々知兵助、尾浜勘右衛門と肩を組み合っています。

　
　
　右足は兵助、
　左足は勘右衛門と繋いで、三人四脚の練習中!






　……なのですが。




　「仕方がないだろ〜？学園長先生のおもいつきなんだから」と、兵助。

　そうだ、あってる。
　あってるけど違うのー！！
　



　『……違うの！そうじゃなくて！




　何が嬉しくて野郎共と肩を組まないといけないのかって言ってんの！』



　
　そうだよ！
　私は年頃！思春期真最中!!


　暑苦しいったらありゃしない！



　「なぁんだ、そんなことか。
　そんなこと言ったって、今更じゃない」

　「そんなこと言ってー。ホントは一寸だけ嬉しいんでしょ？

　こんのツンデ――――」



　『地獄を見たいか？』


　「いえ…」



　そんな怒んなくたっていいじゃん、と
　口を尖らせて可愛らしく(！？)拗ねる勘右衛門を
　一蹴したあと、特大の溜息をついてみせる。


　これも、学園長先生の思いつきのせいだ。


　「日頃の学習の成果を見せる機会があれば、
生徒のやる気も実力もUP！！するのではないじゃろうか!?」




　あながち間違ったことをいっているわけではない。


　でも、あの人絶対楽しんでるだけだよね！？





　もう！私は花も恥じらうお年頃の女の子なのに!

　わたしに人権はないんですかぁ〜！？
　
　

　……でも、私が今くのたまではなく、
　忍たまとして学べているのもあの人のおかげだ。



　それに、こちらはそんな我儘を言ってはいけない。
　男も女も、あちらからすれば関係ないし
　それは甘え



　あー！もう、私は大馬鹿者でたわけもので未熟者だ！！！



　『よっし！』


　「うわっ、びっくりした」



　

　「たくさん練習しよう!!先輩方にも、後輩たちにも
　絶っっっっっ対に負けないから！！」


　
　そう、青空に吠えて走りだそうと足を踏み出し――――



　「あっ？」

　「えっ？」


　『ぶへぁっ』


　「ちょっと!急に走るなよ！」

　『ご、ごめん…』

　そうだった……足、繋いだままだった……
　
　

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