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不意に、喜三太が大きな声を上げた。
 


 「あぁ!いけない!僕たち学園長先生からお使いを頼まれてるんですぅ!!」


 「そうだった!じゃあ、山田先輩!また委員会で!」


 そう言って、一年は組の良い子達がぱたぱたと駆けていく。


 『ちょ、ちょっと待って、庄ちゃん!』


 咄嗟に、庄左衛門の袖を引く。
 振り向いた庄ちゃんの頭に手を載せ、目の高さを合わせようと屈む。
 
 

 『注意してくれてありがとう。
 先輩に堂々と、間違ってることを間違ってるって言えるって
 すごいことだよ。私も庄ちゃんを見習わないとな〜!』



 庄ちゃんは、不意を突かれたようにぱちぱちと瞬きをしたあと、




 「はい……ありがとうございます……?」




 そう言って、ぺこりと頭を下げた。
 そのまま踵を返して行ってしまう。




『ふふっ。』


 満足だ。



 私は満足した。




 「なぁちょっと。あれは反則なんじゃないの?」


 背後から音もなく現れた彼らに、
 べえーっと舌を出す。



 『……後輩に怪我をさせるのと、どっちがましですかー?』


 「……ゆるそう。」

 
 良かったぁあ〜!



 ほっと胸をなでおろす。
 どうやら大惨事になるという事態は免れたようだ。



 けれど、



勘右衛門 「ええ〜!?ここまで来てやめちゃうの!?」

雷蔵 「一寸だけやってみてほしかったなぁ……」

兵助 「高野豆腐なら、まだまだあるよ!」

竹谷 「へぇ!Aにも怖いものがあるんだなぁ!」

鉢屋 「まぁまぁ。仕方ないだろ。
  勘右衛門の言うとおり、こんなことで日和るAは腰抜けだからな」
 
 
 五月蝿いな。



 脳内で、今にもお皿の上に落とされそうな

 プッチンプリンが揺れている。(完璧な時代錯誤)


 うん。私は大人だ。

 私は大人だ。








 私は大人だから、こんなやっすい挑発にはのらな――――プッチーん



 遂に、プッチンプリンがプッチンされてしまった。


 その瞬間、「言いたいように言わせておく」

という選択肢を、脳内の私は焙烙火矢で爆破する。

 
 





 『分かってるよ!もとからそのつもりだったし!

 もう一度やって見せるわよ勿論ー!!!!』











  売られた喧嘩は定価の三割引で買う主義なんでね!

 


 


 


 




 

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作品ジャンル:アニメ
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aoi - 更新楽しみに待ってますね。(^^) (8月17日 13時) (レス) id: 47632c8fd2 (このIDを非表示/違反報告)
忍たま好き(プロフ) - 終わっちゃうんですか?!終わりってなってますけど💦 (2023年3月29日 8時) (レス) @page38 id: 6c4f449978 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - スイちゃんのご友人です!さん» 本当にごめんなさい!!!現在、もう一つの作品にかなぁり熱を入れてしまっていて……(汗)ですが此方もなるべく早く更新させていただきたいと思っております……!!是非ともお待ちください!コメント本当に本当にありがとうございます○o。.♡ (2023年2月5日 20時) (レス) id: 7d2166206e (このIDを非表示/違反報告)
スイちゃんのご友人です! - 更新待機 面白かったです三c⌒っ.ω.)っ シューッ (2023年2月5日 17時) (レス) @page38 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - honoka?*゚さん» ありがとうございます〜!!そちら様の作品の続きも楽しみに待っていますね〜✨✨ (2022年12月27日 22時) (レス) id: 7d2166206e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: x他1人 | 作成日時:2022年12月6日 10時

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