5年い組の問題児は馬鹿ではあれど、鈍感ではないようです【忍たま乱太郎】

・ ページ12

　どうも、こんにちは。山田Aです。

　私達6人は只今、廊下に立っております。
　
　勿論、走ったときにぶつかれるように曲がり角がある廊下。

　ごめんなさいね、語彙力がないのです。


　「廊下に来たはいいけど……。

　これじゃ生徒の誰かとぶつかるのが関の山じゃないか？」



　うんうん、兵助くん。

　全くそのとおりだ。


　兵助の意見に思い切り賛同した後、私も手を上げて疑問を投げかける。


　『ここで、問題点を提示しまーす。

　まず1つ目。誰が実際に走るんですか？』



　「それは……。」




　5人の視線が私に集まる。


　あの〜、何故みんなこっちを見るのかな？。

　5人の視線に思いっきりとぼけて首を傾げる。

　『はにゃあ？みんな、どうして私の方をみるの？

　……鉢屋、分かったから取り敢えずその目やめて。私泣いちゃう』


　

　わかってるよ!?
　私の可愛い子ぶりっ子は世界で1番需要がない！
　分かってるよ！？


　分かってるんだよ！？
「はにゃあ？」何てセリフを言って許されるのは
　喜三太だけなんだって!(映画参照)分かってる!!

　

　分かってるけど!!



　『ねぇ！私がやったら今後の学園生活に関わってくるから辞めて!?』

　

　「でも、私達が「イケメンの殿方」と知り合えてもあんまり需要がないだろ?」
　



　『鉢屋くーん!?君先刻まで全く興味なさそうだったし、信じてなかったよね!?
　なんで急に乗り気になってるのかなー！？』




　鉢屋は、にっこりと雷蔵とよく似た笑みを、
それでも鉢屋だと分かる笑顔で私の肩を掴んだ。



　「まあまあ。公平にあみだくじと行こうじゃないか。」

　あぁ、でもあみだくじなら6分の1の確率だ。
　
　それならと了承する。

　鉢屋は満足そうに頷いた。



　「それなら、くじは私が作るよ。だから私は一番最後の残ったくじでいい。
　それと、A。確かに余りにも可哀想だから、最初に引かせてやるとしよう。
　……皆もそれでいいか？」


　『えっ！？いいのー!?やった！！』


　楽勝じゃん！先刻も言ったけど、六分の1、だよ？
　楽勝楽勝！



　頃くして、くじが出来上がった。

　むむ…。

　少しだけ悩んで、、６つ並んだ線の一番左を選ぶ。

　

　『これ！』
　

　

・(加筆修正)→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す