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「名前で呼んでください」
意図を図りかねたのだろう。
不意を突かれたような無防備な顔を晒している。
私は唇の端を持ち上げた。
「天女様って、なんか気持ち悪いというか居心地悪いといいますか…
いい気がしないので、名前で呼んでくれると嬉しいです」
彼女はそっと目を瞑った。
そして、開く。
そこには、確かな親しみの笑みが浮かんでいた。
「わかったわ。よろしくね、Aさん」
差し出された手に触れた。
すると細くて少し冷たい滑らかな手が、思いの外強く握りしめてきた。
何か懐かしいような感情が込み上げてきたけれど、それが何であるのか、
私にはおもいだせなかった。
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凛(プロフ) - 更新待ってます! (4月21日 0時) (レス) @page42 id: c045f3c206 (このIDを非表示/違反報告)
ほまりあ - めっちゃくちゃ面白いです!!更新頑張ってください!応援してます! (12月13日 17時) (レス) @page40 id: c2cc9f3cdb (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - らびさん» あぁあぁ…………!!私はなんて罪深いことを…!!すみません、レスが遅れました!!!これからもお待ちいただけると幸いです〜!!!コメント有難うございます!! (11月26日 21時) (レス) id: 17751e89f9 (このIDを非表示/違反報告)
らび(プロフ) - どうしよう、Sな伊作にハマりそうです😭とっても素敵♡ (11月12日 17時) (レス) @page28 id: a37f698238 (このIDを非表示/違反報告)
忍たま好き(プロフ) - 終わりなんですか? (11月4日 17時) (レス) @page39 id: 6c4f449978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜 | 作成日時:2023年3月5日 0時