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Aside



 ふ、と笑い声が漏れた。一度出てしまうともう止まらない。
ふ、ふふふふと漏れて、最後には高笑いになった。



 虚空を見上げて、笑う。心の底から。



 『ふ………、ふ、くふふふふふふふ。っふ、あはははははははははははははははっ…!!!!

は〜ぁ、…………くっそいてえわ。』




 笑いの波が収まってから、ゆっくりと彼らに視線を戻すと。




 『うわぁ…傷つくなぁそんな顔。妖怪でも見た後みたいな顔して。』




 彼らの顔に浮かんでいるのは、底知れぬ畏怖。
 これじゃあまりにも滑稽すぎやしないだろうか?


 

 『あ〜あ、なんか久しぶりだなぁこーいうの。んふっ、まあどーでも良いけどね』




 私は、彼らの顔を見据えると高らかに宣言した。






 『もういいよ。こういうのいい加減面倒臭いしさ、一回ぶつかってみようよ。

あぁ、なんかこういう言い方をすると、青春っぽい美しいぶつかり合い見たいに聞こえるけど
全然違うから。もっと血生臭くて、もっとぐちゃぐちゃなどろどろのだよ。



 さぁさぁ、かかってきんさいな。どうぞ私に言いたいことを言って?』







 静まり返る。返ってきたのは沈黙のみ。
 私は眉をひそめると、生まれた感情と言葉をそのままぶつける。
 もういい。もうなにもかもどうでもいい。




 『じゃあ先に言わせてもらうけどさぁ』





 こぽ…と喉の奥から血が沸いてくる。
 だらだらと口から暴れ出る血は最早流しっぱなしだ。





 『こんなことして何になるの?あのおっちゃんも言ってたじゃん。
私を殺したとした所でまた新しい天女が現れるんでしょ?
 だったら、現時点で妖力の発動してない私を殺さないってのが賢い選択ってもんじゃないの?』




 「お前に何が分かる!!」




 むき出しの感情を叩きつけられ、私は変装君を見据える。



 
 「なにもかもぐちゃぐちゃにされて…、取り返しのつかないことを自分の手で
下してしまった!!その絶望も苦しみも知らんだろう!!分からないだろ!?」




 私は、彼に歩み寄る。
 回りの二人が強ばったかおで私に手を伸ばすけれど、振り払う。


 変装君の胸ぐらを掴むと、思いっきり引き寄せる。






 『分かるわけない!!!!』




 「はっ?」

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設定タグ:天女 , 忍たま乱太郎 , RKRN   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 更新待ってます! (4月21日 0時) (レス) @page42 id: c045f3c206 (このIDを非表示/違反報告)
ほまりあ - めっちゃくちゃ面白いです!!更新頑張ってください!応援してます! (12月13日 17時) (レス) @page40 id: c2cc9f3cdb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らびさん» あぁあぁ…………!!私はなんて罪深いことを…!!すみません、レスが遅れました!!!これからもお待ちいただけると幸いです〜!!!コメント有難うございます!! (11月26日 21時) (レス) id: 17751e89f9 (このIDを非表示/違反報告)
らび(プロフ) - どうしよう、Sな伊作にハマりそうです😭とっても素敵♡ (11月12日 17時) (レス) @page28 id: a37f698238 (このIDを非表示/違反報告)
忍たま好き(プロフ) - 終わりなんですか? (11月4日 17時) (レス) @page39 id: 6c4f449978 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年3月5日 0時

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