天然人たらしのお友達 (ページ10)

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連絡待ってますページ10

それから本格的にボイトレが始まる
ジョンホ先生には頭が上がらなかった

ジョンホ「Aヒョン数時間で伸びましたね」

『ほんとに？』

ジョンホ「ね？サニヒョン」

サン「…あ、うん！」

『じゃあそろそろお暇しようかな』

ジョンホ「マネヒョン呼んできますね」

『ありがとう！』

咎めないでいたけれど明らかに違う
まるで猫の耳が折れているみたい
しゅんと効果音付きでしょげている

『サナ？』

サン「…」

『ウリサナ～どうしたの～』

サン「ぎゅう」

座っているサニを安心させるように包み込む
腰に手が回ってきつく引き寄せられる

サン「やっと二人っきりになれた」

『…うん』

サニの匂いを肺いっぱいに充満させる
ただ、好きだなあ

サン「寂しかった」

『うん？』

サン「Aの練習生の時、隣に俺はいなかったから」

『……ヤキモチ、？』

サン「妬いたよ」

『私が知らないサンを別の女の人が知っていたら私も妬くよ？』

サン「女の子の友達居ないもん」

『嘘だ～』

サン「ほんとだよ！」

『ほんとに？』

サン「信じて、俺はAしかいないから」

『…うん』

時折みせるサニの哀しそうな瞳が何を物語るのかただ信じるしか出来ないけど真っ直ぐ光が指す漆黒の眼の奥に雲がかりが窺える

『さな、私は隣にいるよ』

サン「ずっとそばにいて、」

ジョンホが来るまで…次また逢える日まで…
その温もりが冷めないように、忘れないようにきつく抱きしめ合った

＿

マネ「クオン帰るぞ」

『ジョンホありがとね！』

ジョンホ「また来てください」

サン「連絡する」

『待ってるね、あんにょん』