依存症。 (ページ1)

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おもい、ページ1

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｢ほくとー｣
｢ん？｣
｢こっち来て｣

そうやって私が寝ているベッドに北斗を呼ぶ。

あれから、遠回りし過ぎた私達は
北斗の一言で二人でいる事を選んだ。

二人で堕ちて行くのが怖いと思いつつも
"二人なら何もかも怖くないね"とあの日の夜お互いが口にした。

｢もう寝るの？｣
｢私はもうねむいよ…｣

そういうと北斗は黙って布団に入ってきて
いつもの様に腕と足を私の体に絡ませ抱きしめる。

｢ほっく、重い…｣

いつもより体重をかけて来た北斗は

｢何？こんなんで重いとか言うの？俺こんなの比じゃないよ？｣

って体の重さの事なのかはたまた違う事なのかよくわかんない言い方をする。

そんな北斗に

｢どんくらい重いの？｣

って聞くと

｢……A以外いらないくらい。｣

っていつか終わりが来る事をわかっていながら、
自分はこれで良かったのだと言い聞かせるように
切ない声で答えるんだ。

｢…どんとかかってこい。｣

私がこのどうしようもない真っ暗闇を明るくしようとすると

｢…空気ぶち壊し。｣

って北斗は笑ってキスをひとつくれる。

…私達は、これでいい。

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