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ずっと黙っていた北斗が
｢一個聞いていい？｣って聞いた。
｢いいよ。｣と答えると｢ありがと｣と笑った。
｢恋は孤独に悲しむ、だっけ？｣
聞いてきたのは以前話した漢字の成り立ちについてだった。
｢じゃあ愛は何？｣
｢…愛は、｣
｢うん｣
｢愛の上の部分は反り返ってるというか振り返ってる体の形なの。｣
そういうと北斗は机に指で愛の上の部分を書き出す。
｢下は進もうとしてる足。後ろ髪引かれる想いで後ろを気にしてるの。｣
次は下の部分を書く。
｢その人やものが気になって進みたくても進めないくらい気持ちが引っ張られること。それが愛。｣
｢…｣
｢他のものが手につかないくらい想ってます、って事かな。｣
｢恋と愛は違う…？｣
｢……自分の気持ちがコントロール出来ない点では一緒なのかもね｣
そういうと北斗は"コントロールか…"と複雑そうに呟く。
｢それに孤独に悲しむって書く恋と一緒で愛って書いてかなしいとも読むしね。｣
｢…関係ないかもしれないけど"アイ"って響きは哀から来てるかもしれないね｣
｢…確かに愛おしいと哀しいは似てるね｣
｢結局恋も愛もかなしみからは逃れられないって事か｣
｢そうだね、｣
北斗はじーっとグラスを見て考え込んだ。
｢Aは哀しい…？｣
｢……。｣
｢…ずっと哀しい顔してる｣
｢そうかな、｣
｢俺はAの話を聞いてて貴女に恋したいって泣きたくなったよ。｣
｢…。｣
｢孤独に悲しむ。……愛おしいと哀しいは似てるってこういう事なんだな。｣
多分二人ともすっごく苦しい顔してると思う。
苦しい、苦しいほどあなたの事が好き。
ってお互いが叫んでいる。
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やま(プロフ) - まどかさん» 返信遅くなってしまい申し訳ございません！！！コメントありがとうございます！！(泣)そう言って頂けて本当に嬉しいです！意外と奥深いので読んでみてください！笑 (2020年5月13日 22時) (
レス) id: 40277ec184 (このIDを非表示/違反報告)
まどか(プロフ) - 読んでて凄く心が動かされました！源氏物語また今度見てみます！ (2020年4月20日 1時) (レス) id: c558c0fdfb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：やま | 作成日時：2019年6月19日 1時
