［完］もう二度と会いたくなかった【佐野万次郎】

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『はぁ…』


「なんでそんな溜息ついてんの？」


『別にぃ…』



自己紹介も一通りして、皆んなは神社で鬼ごっこを始めたから私と場地くんは場地くんの愛機に寄りかかってお話しをしている。



「またマイキーになんかやられたのか？」


『やられたらちゃんとその場でやり返すもん』


「怖」


『…もうこうなったら私も万次郎會入ってやる』


「は？」


『なに』



突然、シーンとなっちゃった。



「万次郎會ってなに？」


『え、東京万次郎會？』


「それは勝手にマイキーがつけた名前。さすがにダサいし…神社で結成したから東京卍會になったんだぞ？」


『…まじあいつ』



私って本当に学ばないなってつくづく思う。今回も見事にいっぱい食わされた。



「ブハッ、騙されてやんの」


『一回殴らないと気がすまねーのかアイツは』


「おー、久しぶりのA節」


『なにそれ、うざ』



「きたきた」とケラケラ笑う場地くん。



『とりあえずまんじろー殴ってくる』


「おー、俺も行く」


『行くぞ』


「怖」



そのあとすぐにまんじろーの首根っこ捕まえてゲンコツした。



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