だいすき ページ41
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「A、お前宿題終わったのかよ。毎日ここいるけど」
『あとちょっとだもん。数学何ページかやれば…』
「そう言って月日は経つんだぞ〜。今日は早めに帰ってやれよ?あと少しで終わるならなおさら」
私はこー見えて真面目。やることはやる、しっかりした女なんだよ。
でも、まだ8月は中旬に入りそうな時。もう少し後回しにして終わらせようとしてたけど確かにしんいちろーが言っいることも一理ある。
『じゃあ、その代わり家まで送って?』
「いつも送ってやってるだろ」
『しんいちろー大好き!』
「へいへい」
.
「帰るぞー」
『うん!』
どうやら、少しの間バイトさんに任せてとりあえず私を家まで送り届けてくれるらしい。
『しんいちろー!手繋ご!』
「はあ?」
『最近手繋いでないもん!』
「ほんとガキ」
『あ、それまんじろーにも言われた。まんじろーもたいして変わらねぇくせに…』
「女の子がそんな言葉使わないの」
『え!?聞こえた!?』
「Aは俺の前ではボソッと言う傾向があるからなぁ〜?」
少しニヤニヤしながら、プニッと鼻を摘まれた。
「ほら、家着いたぞ。じゃあな」
『ありがとう』
そう言って、私に背を向けてお店に戻ろうとするしんいちろーの背中。
すると、何故か頭に過ぎるあの悪夢。
『ねー!しんいちろー!』
私は何も考えず彼を引き止めて、離れた距離を戻す。
「なんだ…ッ」
ポケットに手を突っ込むしんいちろーの右手を掴んでしんいちろーが後ろを振り向いたと同時に私の唇を重ねる。
『ふふ』
「………やられた」
それでも、怒んないしんいちろー。
私の言動に呆れて「そういうのは簡単にすんな」って頬をつねるだけ。
「これでサツに捕まったらお前も巻き込む」
『私、しんいちろーとだったらずっとろーごくいてもいいよ!』
「あほ」
今度こそ「じゃあな」ってまた背中を向ける。
『また明日ねー!』
「宿題終わらせたらな〜」
こっちも向かずに、ヒラヒラと手を振るしんいちろー。
『(ねえ、しんいちろー)』
しんいちろーは優しすぎるんだよ。
だから私はずーっと甘えちゃうんだよ。
しんいちろーのこと想い続けちゃうんだよ。
たまには怒って、ひっぱたくくらいしてもらわないと、私ずっとしんいちろーのこと好きでい続けるよ。
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水原カノ(プロフ) - さまさん» 本当ですね…!ご指摘ありがとうございます(^^) (2023年1月12日 16時) (レス) @page4 id: dc8eb8059d (このIDを非表示/違反報告)
さま(プロフ) - 3歳は小学生じゃなくないですか、、? (2022年12月29日 10時) (レス) @page4 id: 515ce007de (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - 何度も見返してしまうほど面白いです!それに更新早いですね!←三週間作品を更新してない人 (2021年10月12日 19時) (レス) @page19 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラの娘です - ゑ?、、、、、あっなんだ神かぁ。好きです!更新頑張ってください! (2021年10月12日 19時) (レス) @page9 id: dfc5bee49e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水原カノ | 作成日時:2021年10月11日 19時