ねむい夜……K.K ページ1
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仕事から帰って、ごはん食べてお風呂はいって、ようやくベッド。
ほっとしてるのにほんのちょっとさびしい、そんな夜。
いつもならテレビや電話やLINEを駆使して寂しさを埋めるけど、今日はなんと本物が、いてくれる。
「Aちゃん、どうしたの、まだこないの?」
ベッドの上、ふにゃーっとしながらもうベッドに横になってる小山慶一郎さんは、とっても眠そうだ。
「これだけやったら行くよ」
「もう寝ちゃいそうだよー」
「先に寝ててもいいよ」
寝てたって慶ちゃんがそこにいてくれるっていうことだけで、寂しさなんて欠片もない。
寝る前のルーティン、ちょっとリビング片付けるだけはしておきたいし。
「ヤダ。寝ない。Aちゃんが来るの待ってる!」
だいぶ眠そうなふにゃふにゃな声。いつもより少し鼻にかかってる。
か、かわいいのです。
「はやくきてー」
かわいくて、なんだか色っぽいのです。
「もうすぐ行くからね」
あとはちょっとクイックルワイパーかけるだけ。
「俺よりーホコリがだいじなんだああ」
「何言ってるの」
ベッドの上、横たわって肘だけ使って顔上げて、そろそろ限界に眠いですの慶ちゃん。
目元下がってます。お口、ほんの少しだけ開いてます。髪の毛が洗いたてでふわふわしてて、なんか可愛いのに、色っぽい。
「おいで」
ぽんぽん、てベッドの自分の横たたく、その大きな手。ゆうっくり動いてる。
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作者名:由乃 | 作成日時:2020年10月27日 11時