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のみともだちだったのに2 ページ42
「好き」
「はぁ、良かった」
「……知ってたでしょ?」
「なんで知らないよ」
耳元で囁き続けられてくすぐったい。
「知らないのに自信満々で?」
「え、緊張してたよ。いつにも増して変なこと言っちゃったよ」
「いまのほうが緊張するんですが」
「ほら可愛い」
そう言ってくすくす笑って、増田くんは手を離してくれた。
「酔っぱらいなので、今日はこのくらいで止めておきます」
「なにを」
「明日はお休みと聞いているので、明日」
そう言って、増田くんはにっこりわらった。
「いいお刺身買ってくるね」
また醤油だーーー!
増田くんはひとりでぐふぐふわらって、それからソファに沈みこんで、うれしそうにわたしをみつめた。
「こんなに可愛い醤油差しいないなー」
えっ
「ねぇ、どこまで本気なの??」
「どれも本気ですよ?」
そう言って、増田くんは目をつぶった。
「どのAさんも、だいすきだから」
しあわせそうに、わたしの手をにぎって。
「あしたまた、たくさん好きを言うね」
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作者名:由乃 | 作成日時:2020年4月20日 15時