NEWS日和 (ページ2)

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目覚め2 ページ2

「敬意を表してみましたよ」
「わかりにくいなあ」
「そうかな？お兄様がよかった？」
「言い方じゃなくて」
慶ちゃんはクスクス笑いながら続ける。
「行動で表してみてよ」

瞳の色が、優しさであふれてるから。わたしの頬をなぞる指先から、愛しいと思ってくれる気持ちがあふれてるから。
わたしも、自分の全部でこたえたいとおもう。

「ね、A？俺----」
彼の言葉の途中で、首をちょっとのばして、慶ちゃんの鼻先にちょこんとキスをする。
　
「ちょ、そーじゃなくて」
びっくりしたように開けたくちびるの端に、鍵をかけるようにそっと口付けた。
「--------A」
「だいすき」

ちいさな声で伝える。
誰が何て言おうと、愛しくて大切なあなた。

慶ちゃんはなんだか泣きそうな顔をして、「おれもだよ」と呟いた。

でもわたしの方が絶対に好き。
わたしにできるのは、この愛をぜんぶ、あなたに伝えることだけなんだ。
------この先がどうにもならない2人だとしても。

「だいすきよ」