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ユミさんが言っていたことを
翔ちゃんに聞けるわけない。
翔ちゃんには、昔好きな人がいて
今もその彼女のことを忘れられないでいるの？
なんてこと、聞けない………。
そんなこと聞いたところで
翔ちゃんは私を好きになってくれて
今は一緒に暮らしているのに…
それをもし、翔ちゃんに聞いたとしたら…
彼の私に対する想いを
疑っているように聞こえるかもしれない…
そう思うと、今日ユミさんに会ったことさえ
言えるわけない…
『ね？本当に何もないの？』
「ないよ、あるわけないじょない。
それより、今日のメニューはシチューだよ。
それも、鶏肉じゃなくて
ホタテを入れたシチューだよ」
『へ〜…、貝好きの俺にとっては
嬉しいメニューだね』
「うん。楽しみにしててね？」
結局、かなり強引な感じで話を逸らせたけど
翔ちゃんもあえて
それ以上追求してくることはなかった。
良かった…
なんとか、誤魔化すことができたみたい。
そう思っていたのだけど…
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作者名：ミイ
| 作成日時：2016年12月7日 22時
