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「どういう関係と言われても…。
私と櫻井さんは知り合いという間柄だけでで………」
「そういうことを聞きたいわけじゃないの。
あなた、知らないの？
あんな翔くん、私は今まで一度だって見たことなかった……」
「……？」
「昨日だって、自分のプライベートを必死に守ろうとしてた…」
あれから、翔ちゃんはユミさんと会ったの？
確かに、翔ちゃんは
ユミさんと一緒に仕事してると言ってたから
先日、仕事で会った時に
自宅に訪ねて来た理由を聞いたのかもしれない…
それで、この人は
私と翔ちゃんの間に何かあると感じたとか…
「えっと…、それは、
櫻井さんは有名人ですし……」
それだけなら、なんとかごまかせるかもしれないと思った私は、当たり障りのない言葉を口にした。
だけど、ユミさんは全く納得していない様子で…
でも、ここは深い意味なんてないと
言い切るしかない。
「自分の住所を知られる…とかは
普通の人より神経質になると思いますし…
いろんな意味で見て見ないフリは
できなかったのではないかと……」
「―――そうね…」
カップを持ち上げ、口を付けた後
そう呟いた彼女を見て
私はなんとかごまかせたと
ホッとし始めていた。
だけど―――…
「でも、これでも、関係ないと言える？」
そう言って
彼女から見せられた携帯の画像は
昨夜遅くに帰宅した私の姿。
その画像を見て、私は目を見開いて彼女を見た。
「私、昨夜翔くんと会ってたの」
「……」
「あら、何も聞いてなかった？
…というか、さすがに言いづらいわよね」
「……」
「昔付き合ってた彼女の私と
一緒に食事したなんて言えないわよね」
「……」
「それに、あなたと私…
話したことあるわよね？
直接じゃないけど、インターフォン越しで」
この人……
いったい、何を言いたいの……
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作者名：ミイ
| 作成日時：2016年12月7日 22時
