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ユミさんに連れてこられたのは
おしゃれなカフェだった。
このお店に何度か来たことがあるのか
彼女は店員さんに何かを話しかけると
店の奥の席へと案内された。
観葉植物が置かれていて
ちょっと、奥まった場所にあるその席は
まるで隔離をされたかのような場所で
ある意味本当に誰かに聞かれたらまずい話なんだと感じた。
そのせいか
私は自然と彼女に対して警戒してしまう…
そんな私に気づいたのか
彼女が私のことを見ると
フッ…と笑った。
「そんなに緊張しないで？
それより、何頼む？
この店のお薦めはね…」
警戒心丸出しの私を見て
彼女は軽く笑うとメニュー表を広げて
店のお薦め品を教えてくれた。
……見る限りでは
とても友好的で優しい態度なんだけど…
「―――で、何にする？」
「え？あ…、そのお薦めの品で…」
全く聞いてなかった私は
慌てながらそう答えた。
きっと、何を頼もうと緊張してるから
味わうことなんかできないだろうし…
「じゃあそうするわね？」
それだけ言うと
彼女は軽く肩手を挙げて店員さんを呼んだ。
「カプチーノのホットを二つ」
ユミさんがオーダーするのを聞いて
私は彼女がお薦め品だと言った品が
カプチーノだったというのを改めて知った。
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作者名：ミイ
| 作成日時：2016年12月7日 22時
