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27. ページ27
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「突然、ごめんなさいね。
ちょっと、あなたと話したいと思って…」
「……私とですか？」
ユミさんが私と何を話したいのだろう…
だけど、彼女がわざわざ私と話がしたいというのは、翔ちゃんのことしか考えられない。
だけど、彼女は何も知らないはずだし…
私の声を聞いて、あの時の家政婦さんだと思ったとしても私の顔はしらないはず……。
それとも、何か知っている――？
「なんでしょうか…？」
「ここでは、ちょっと……」
私に視線を合わせながら
彼女はフッと笑みを浮かべた。
ここでは話せないようなこと？
…と、言うことは
絶対翔ちゃんのことに違いない。
彼女について行っても
いいことなんて何一つない。
それはわかってる。
だけど、断るより
一緒について行く方がいいはず…
彼女が何かを知っている恐れがある限りは……。
私は、落としていた視線を上げ、ユミさんの目をまっすぐに見ると、「わかりました」と了承した。
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作者名：ミイ
| 作成日時：2016年12月7日 22時
