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17. ページ17
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『大丈夫？』
「………」
『だから、そんなに怒るなって』
「………」
結局、お風呂にお湯をためながら
一緒に入る、入らないと言いあいになったけど、翔ちゃんに言葉たくみに誘導されて、一緒にお風呂に入ることになった……
だけど、その結果
一緒にお風呂へ入るだけじゃなく……
私の体まで念入りに洗ってくれようとする翔ちゃんのヘンなスイッチが入っちゃって……。
普通に考えて、翔ちゃんが私の体を普通に洗って、終わりなんてあるはずない……
私の体を洗いながら、いろいろとしてくるから、お風呂から上がる頃には、私の体力はすでに限界に近く…
私は、怒るというより…
湯当たりに近いくらいにのぼせてしまっていた。
『はい、冷たい水を飲んで』
渡された水に口をつけると、私を優しく抱き寄せる翔ちゃん。
『あぁ〜、Aの香りだ…』
私の髪に顔を埋めながら
翔ちゃんはそう呟いた。
……私の香りって
いったいどんな香りなんだろう？
別に香水をつけているわけでもないし、翔ちゃんと同じシャンプーを使ってるし…
「私の香りって、翔ちゃんと変わらないでしょ？」
『んー…、さっきは、違う匂いがAに染みついている気がしたんだよ』
「え？ 違う匂い…？」
翔ちゃんの意味のわからない言葉に、私は眉を寄せなから彼を見つめた。
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作者名：ミイ
| 作成日時：2016年12月7日 22時
