◎ もう一度あなたと◆優しい時間◆ part 12【Sho.S】 (ページ23)

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急な出来事 Sho side ページ23

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電話を切って大きく息を吐き出した。

「さっきのエプロンの件は
彼女には言わないんですか」

『言うわけないだろ…
言ったところでAを怖がらせるだけだし』

「まぁ…そうですね。
でも、今回の件って昨夜のネットの件と
関係あるかもしれませんね」

『あ、知ってたんだ。』

「そりゃあ、私も櫻井さんのマネージャー
ですから」

ルームミラーごしにマネージャーが笑う。

『じゃあ、話しが早いかな…
あのネットに流れてたAの画像は、
昨日、買い物に出かけてた時のらしいんだ』

「えっ、じゃあ…誰かにつけられてたとか？」

『Aが言うには、先日俺らの住んでいる階で見かけた女性が、買い物中ずっと
一緒だったかも…って言ってるんだ。』

「その女性って…マンションに住んでる
人じゃないんですか？」

『わからないけど、その女性が現れてから
郵便物が消えたり…』

「え、郵便物ってカギがないとポストは
開けれないですよね？」

『そうなんだよ…』

「でも、そのエプロンがポストに入ってた
ことを考えたら」

『カギを持ってる可能性がある』

「ちょっと、櫻井さん、
家の中にまで入られてるってことは
ないんですか！？」

『わかんねーけど、無くなったAのエプロンは、今朝…ズタズタな状態でポストに入ってて、俺のスウェットは行方不明のまま』

「なんで、そんなこと今まで
隠してたんですか！」

『あ、えっ、俺達だってそれに気づいたのは
昨夜だし…』

「ちょっと、急いで調べてみますから
彼女には絶対玄関のチェーンは掛けておいて
外出しないようにともう一度しっかりと、
言っておいて下さいよ。」

『また同じことで電話したら、
Aも不審がるって』

「何かあってからなら遅いんですよ」

『わかった、わかった、
あとでちゃんと言うから』

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数時間後、楽屋に現れたマネージャーは

ちょっと言いづらそうにしながら

「しばらく、マンションには帰れません」

『は？』

「あの件がはっきりするまで、
今日からホテルに宿泊してもらいます」

『いや、ちょっと待って』

「彼女の方には、私から連絡入れましたから」

『…え？』

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それは、本当に急な出来ごとだった。

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