トゥモローランド ページ16
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麻衣「やっぱり、嵐のコンサートは
違いますね」
そう言う麻衣ちゃんと一緒に
辺りを見回すと
みんなの期待と緊張感が
ひしひしと伝わってくる。
麻衣「今回のステージの感じって
ディズニーランドみたいな色彩ですね」
鳴海「…トゥモローランドみたいな感じだね」
確かにPOPな色あいは
すごくワクワクした感じだけど。
「なんか…ドキドキしてきた…」
麻衣「ですよね、私もさっきから
ドキドキしてます♪」
たぶん、麻衣ちゃんと私のドキドキは
種類が違うような気がするけど…。
鳴海「まあ、ほらこんな機会なんて滅多にないから一緒に楽しもうって(笑)」
ニコニコ笑う鳴海先生。
…楽しもう…って、言われても
何の心の準備もなく
連れて来られた私としては
鳴海「…彼、気づくかな？(笑)」
そっと私に耳打ちする先生…
その瞳の奥が違う意味で楽しんでる。
あー、絶対に鳴海先生は確信犯だ…。
もし、翔ちゃんが私に気づいたら
どんな顔するだろう…。
そりゃあ、びっくりするよね
だって、あれだけコンサートに行かないって
言ってたんだし。
それに…
鳴海先生と一緒に来てる。
翔ちゃんの不機嫌な顔を思い浮かべると
胃がキリキリと痛くなりそう…
きっと、気づかれないはず。
だって観客席は暗いんだから
うちわで、顔を隠していたら
翔ちゃんが、私に気づくなんてことは
…ないはず。
鳴海「…そろそろ始まるかな」
それが合図のように
会場の照明が落ちて。
黄色い歓声が会場内に響きわたる。
画面に嵐のアニメが映しだされた。
ベルトコンベアに乗せられた
メンバーそれぞれが
色づけされて作られていく。
え？あれって…翔ちゃん人形なの？
ウフフ…あんまり似てないかも(笑)
相葉ちゃんは似てるかな…
アハハ…智くんはちよっと色黒なのね…
そんなこと思いながら映像を見てたら
お菓子のパッケージみたいな箱の中から
本物の翔ちゃん達がステージ現れて
胸が痛いくらいにドキンとした。
…翔ちゃん、すごくカッコいい。
いつもの翔ちゃんも大好きだけど
こんなふうに輝いてる翔ちゃんも
たまらなく好き。
この時間を作り上げて
みんなを幸せにするあなたはすごく素敵。
…翔ちゃん
こんな素敵なあなたといつも一緒に過ごしてる
私は本当に幸せだよ。
興奮と感動で涙が込み上げてきて
そんな私を見て麻衣ちゃんが笑った。
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作者名：ミイ
| 作成日時：2013年12月9日 15時
