2話 ページ3
〜夢の話〜
中学生になった。親の仕事の都合で小学校卒業と同時に関東へ引っ越してきて友達もおらんし、やりたい部活も特になかったから、いっそ帰宅部でもいいかな、なんて思っていた。
新しいクラスで隣の席になった女の子、もとい星川Aさんとは隣の席ということもありよく話している。話していくうちに俺らは自然と仲良くなった。
いつも通り2人で駄弁っていると、部活は何に入るかという話題になった。
『路傍君はもう部活決めた？』
rb「まだ決めてへんよ。特にやりたいのもないから、帰宅部でもええかなーくらい？星川さんは？」
『私は決めてるよ！お姉ちゃんに誘われてだけど、書道部に入ろうと思ってるんだ！
部活決まってないなら、今日一緒に書道部の見学行ってみない？』
特に拘りはなく断る理由もないから快諾した。
放課後、2人で書道部の部室に行った。
ガラガラガラ
「『失礼しまーす……』」
部室の中に入ってみると、各々大小様々な半紙に向い、真剣な面持ちで筆を滑らせていた。あまり人数は居ないし時計が秒針を進める音が響く程静かな空間だが、嫌な気はしなかった。
扉を開ける音で気付いたのか、中にいた人が作業を止めてこちらへ向かってきた。
「仮入部に来てくれたのかな？あんまり人数も多い部活じゃないけど、集中力が上がるよ。是非見てってください！」
「それに2人も！！継奈先輩、妹さんいらっしゃいましたよー！！」
継「Aちゃん！来てくれたのね！！それに素敵なお友達まで！
お友達くん初めまして、私は星川継奈(ﾂｸﾞﾅ)、Aちゃんの姉で、書道部の部長です。」
物腰柔らかに自己紹介をしてくれた人は、星川さんのお姉さんで、部長を務めているようだ。
rb「初めまして、俺、路傍朗いいます。妹さんに声かけてもろて、見学に来ました。」
『お姉ちゃんが頑張ってるところ見に来たよー！他のところも見てみるけど、書道部に入るつもりー！！』
その後は一通り部活について説明してもらったり、実際に少しだけ体験したりして、一緒に帰ることになった。
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一旦切ります
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作者名：赤月奏楽 | 作成日時：2024年1月16日 0時
