運命を君と２（R.Meguro） (ページ8)

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そのあと俺は仕事が入ってるからって起きなくちゃいけないけど、腕の中の温もりを離したくなくてやだやだと駄々こねてたら容赦なく布団を引っ剥された。

目「ちょっ、俺の布団！」

「はいはい、お仕事でしょ。起きて起きて。布団は責任持って引き取ります」

目「…お姉さん、顔赤いですよ？」

「なんで素っ裸なの…。服着ててよ…！」

俺から布団を引っ剥がしたはいいものの俺は昨日愛しあったままそのままの格好で寝ていたからなにも身に着けていなくて。

そんな俺の裸を見て顔を赤くしてできるだけ見ないようにしているのか目元まで布団をかぶってしまったAさん。

俺はというとAさんのそんな姿に悪戯心がむくむくと顔を出し、服を着るふりをしてパンツだけ履き布団にくるまっているAさんを見下ろして着たよ、と声をかける。

その言葉を信じたのかそろりと布団を下げたAさんは俺が服を着てないことに気付いてまた布団をかぶろうとしたのでそのまま下がった布団を掴んで見えたAさんの唇に噛み付いた。

「…っんぅ！う、嘘つき…っん！」

目「んふふふ。騙されてんの」

「ねー！！(笑)服着てってば！」

目「昨日死ぬほど見たじゃん」

「それどころじゃなくて見てないよ(笑)」

目「じゃあ一緒に風呂入ってじっくり見る？」

「見ません(笑)」

いいから仕事の準備しなさい、と言われ時計を見ると本当に準備をしなくちゃいけないような時間で。

名残惜しいけどAさんにキスを一つ落としてベッドの下に投げ捨てていたＴシャツを持ってお風呂に向かった。

お風呂から上がるとAさんも服を着てソファーでモコちゃんを膝に乗せて撫でていた。

そして時間差で出ようということになりマネージャーの迎えが来る俺が先に家をでることになった。

最後の最後までキスを強請った俺にAさんは笑いながらも応えてくれて。

いってらっしゃいと見送ってくれた事実にニヤけすぎてそのあとに車に乗ってきたラウールに顔崩れてるよと指摘されたのだった。