運命を君と２（R.Meguro） (ページ15)

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23.会いたいページ15

せっかく付き合えたのに会いたい時に会えたのは最初の方だけで。

そのあとツアーの準備が始まって打ち合わせだったりレッスンだったりで中々早い時間に帰るのが難しくなってしまった。

お互いの仕事のことを考えて夜１０時以降に帰ってきたら会わないという決まり事を自分で作ってしまってそれが自分の首を締めていた。

会えない分毎日電話していたけど声を聞くとやっぱり会いたい気持ちが強くなって最初は我慢していたけどいよいよ我慢の限界がきてしまった。

その日も日が変わるぐらいに帰ってきて今日も会えないと凹みつつAさんに電話したのがダメだった。

Aさん不足でむり、と言ってソファーに倒れこむ。

そんな俺を見かねたのかモコちゃんの夜の散歩という体で家に来ていいとお誘いを受けて倒れこんでいた身体を秒で起き上がらせるとモコちゃんもなにか分かったのか俺より先に玄関に駆け出す。

財布と携帯と家の鍵だけ持ってモコちゃんと一緒に家を飛び出すと、２人とも最初から小走りでAさんのマンションに向かう。

Aさんの家につけば息を切らす俺とモコちゃんに笑いながら出迎えてくれてやっと会えた嬉しさに思いっきり抱きしめる。

お風呂あがりのAさんの匂いと柔らかい身体に幸せな気分が体中をかけめぐった。

その後は過去一の速さでお風呂に入ってAさんを抱きしめながら眠りについた。

もっといっぱい話をしたりいちゃつきたかったけど思った以上に疲れが溜まっていたみたいでAさんにおやすみのキスをするとすとんと意識を手放した。