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こちらを見た北山の顔は相変わらず真っ赤で。
その熱に触れる様に北山の頬に手を添えた。
「…かわいい」
「なっ…かわいくねぇって！」
「かわいいよ、北山」
そう言って顔を近づけ、北山の唇に自分のそれを重ねた。
触れるだけのキスをし、唇を離すと顔を見合わせる。
「北山、よかったら…俺と付き合ってくれませんか？」
俺が特攻隊として戦地に向かうその前からずっとずっと好きだった人。
その人が今目の前にいて、こちらに向かって微笑んでくれている。
北山はゆっくりと俺の方に顔を近づけると唇が触れるか触れないかの距離で一言囁き、目を閉じてそっと口付けをした。
「しょーがねぇな」
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作者名：あいちゃん弁当 | 作成日時：2019年4月18日 21時
