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「俺は北山の事、親友だとは思ってなかった」
殆ど無意識の発言だった。
だけどそう言った途端、北山が纏っていた空気が変わったのが分かった。
とにかく、何か言わないと。
「…俺は、北山の事親友だと思ってなくて」
「わかってる！！」
「そうじゃなくて！
…ごめん。そうじゃなくて、俺はずっと北山の事が好きだった」
「…え」
勢いだった。
でも、昔からずっと北山の事を想っていたのは本当で、戦争が終わってからだって本当は北山にずっと会いたかった。
だけど、そうすると気持ちを抑えられなくなってしまう。
北山の人生をめちゃくちゃにしてしまう気がして、ずっと避けてきたのに。
何となく、本当に何となく来た思い出の場所にあいつは…北山は居たんだ。
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作者名：あいちゃん弁当 | 作成日時：2019年4月18日 21時
