二十一話 ページ23
Aside
少し仲間も揃ってきて私の自室、審神者部屋にも何振りか集まった。
まぁ取り合えずご飯にしましょうかね。
そう自室からでて、怪我したほうにビニール手袋をした。そして調理場…聞いたところによると厨というらしいですが、そこに入ると既に誰かがいた。
そこにいたのは今朝私に包丁を投げた刀だった。
「あ、あの…料理するなら手伝っていいかな…?」
そういう彼の声は微かに震えていた。
手伝って貰うか手伝って貰わないか少し悩んだが手伝って貰うことにした。
「…今朝はごめんね…僕…前の主から…人が怖くて…また仲間を折れって命令されるのが怖くて…。だから…」
それは私に包丁を投げる正当な理由では無かったがそれを承知の上で話をしているようだった。
彼は食材を切るのが少し遅くなった。けれど話は続いた。
きっと誰かに打ち明けたかったのだろう。ずっと言えないまま苦しんでたんだろう。
「それでね僕は前の主の命令で仲間を折ってきたんだ。そして何時からか僕は悪魔とかそう呼ばれるようになってね…恨まれることもあったよ…仲間を返せって。そう思うのは当たり前なのに僕は辛くてさ…」
『…はい』
「でもね、逆らうと折られる…それが怖かったんだ。でもね、僕を恨む人は増えるばかりだった。確かにくりちゃんに鶴さんは僕をフォローしてくれた。けどそのせいで怪我をしたんだ。そして僕は思ったんだ、ほとんどの皆は僕を望んで無いんだって。」
そう言う彼の横顔を見ると彼の瞳には光はもうなくて。そして一粒もう一粒と涙をながし始めた。
「僕は逆らって折れても良いけど、大切な兄弟達は折れたらダメなんだよね…？僕は所詮他人みたいなもの何だよね…？」
そういい泣き崩れる。しばらく泣いたあと顔をあげ聞いてきた
「ボクはどうすれば良かった…？」
そう涙を流す彼の顔は何処か幼子のようなものを感じた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白夜 - リクです！ホワイトデーかバレンタインをお願いします！ (2019年3月21日 1時) (
レス) id: d28a3680d9 (このIDを非表示/違反報告)
彌祐(プロフ) - 雷雅さん» ありがとうございます！なかなかネタが思い浮かばず更新は遅いですが…頑張ります！ (2018年9月26日 23時) (レス) id: 963abcba02 (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください！ (2018年9月26日 16時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
彌祐（仮） - なほさん» ありがとうございます！自分文才に自信無いですけど頑張って更新しますね！今はインターネッツが切れてて親のスマホからですけど（ (2018年9月13日 16時) (レス) id: 6c5b5d7a56 (このIDを非表示/違反報告)
なほ(プロフ) - よきです！(｀；ω；´)更新頑張ってくださいね！！ (2018年9月12日 23時) (レス) id: d951dc4e0f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彌祐 | 作成日時：2018年7月31日 3時
