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「さあ、さっそく出陣です」
「……二振りだけで？刀装は？」
「それが……無しで行くようにと命令が」
……なにかしらの意図があるのだろうな、政府には。
「……わかった。私がついて行っても問題ないだろうか」
「はい。お怪我をなさらないように。出陣はゲートから行えます」
こんのすけがぺこりと頭を下げて唐突に消える。
「……よし、じゃあ二人とも。行こうか」
「は、はい！」
「ああ」
……………………………………………………
結果は散々だった。
まんばは重傷、五虎退は軽傷。
歩くのも辛そうなまんばを五虎退と一緒に支えながら、手入れ部屋へと連れていく。
「まんば、すぐに手入れするからな」
「……なんだ、そのあだ名は」
「呼びやすいんだ。可愛いしな。五虎退はすまないがもう少し待っててくれ」
「はい、僕は大丈夫です」
「まんば、一度顕現を解くぞ」
顕現を解いてまんばの本体を拭った後、ぽんぽんと打粉をかける。
「手伝い札です！」
消えた時と同様に突然現れたこんのすけが、手伝い札を私の手に置く。
手伝い札に少しだけ霊力を込めると、刀は完璧な状態に戻った。
顕現させると、まんばの傷は綺麗に消えている。
「大丈夫か」
「ああ。……五虎退の手入れもしてやれ」
「すまん、五虎退。遅くなったな。おいで」
「は、はい！ありがとうございます！」
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