【刀剣乱舞】変人とうまい飯。 (ページ24)

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「……クレープを作りましょう」

奥から来た五虎退とお供の狐がじっと生地を見ていた。

「わたくしめの色ですねぇ」
「狐さんの色、ふれんちとーすともそうでしたね……」

私は冷蔵庫から、買ったばかりの新鮮な果物と、生クリームのパックを出す。
生クリームをボウルにあけて、ハンドミキサーのコードを繋いだ。

「よし、じゃあ……鳴狐、手伝って」

鳴狐にハンドミキサーを渡し、スイッチを入れる。

「回ってるところには触らないようにね」
「……わかった」

その間に私はカスタードクリームをつくる。

カスタードクリームが出来上がる頃には、生クリームも完成していた。

「しろくて、ふわふわしてます……！」
「あるじさまがつくったほうは、きいろですよー」

短刀は興味津々で二種類のクリームを眺めている。
私は冷蔵庫からいくつかの果物を取り出した。
色とりどりのそれらを次々と切っていって、皿にならべる。

「よし、じゃあ全部向こうに持っていってー」

今剣と五虎退が嬉しそうに皿を運ぶ。

「それじゃ、ここからは皆で作るからね」

生地を一枚とって、その上にカスタードクリームを塗る。
さらに苺とバナナを置き、チョコレートソースをかけて、しっかりと折りたたんだ。

「こんなふうに、自分の好みに合わせてくれればいい」
「どれだけいれてもいいんですか？」
「うん。好きなようにどうぞ」