【刀剣乱舞】変人とうまい飯。 (ページ20)

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燭台切光忠side

「よし、光忠。行こうか」
「うん。楽しみだね」

門の前で、主が転送装置を操作する。
外へ抜けると、そこにはたくさんの店が並んでいた。

「最初は調理器具だな」

案内を見ながら、古風な店の一つに入る。
店には外観と不釣り合いな、最新式の器具が並んでいた。

「電子レンジと、ミキサーと……」

主はたくさん買い込んで、お店の人に転送を頼んでいた。
随分と決めるのが早い。
女性はいつの時代も買い物に時間をかけると思っていた。

「お待たせ。次は呉服屋かな」
「主は、あんまり迷わないんだね」
「え？……ああ。そういう性格なんだ。……そういえば今日貴方についてきて貰うのも、迷わなかったな」

光忠が一番かっこいいからかな、と主は笑った。

「……君のそれは、無自覚なの？」
「いや。自覚アリだ。口説いてる」

その答えに思わず笑ってしまった。