【刀剣乱舞】変人とうまい飯。 (ページ19)

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今剣side

ふわふわとしたきいろのものを、はしでつかんでそっとくちにいれてみました。
ぼくのあるじさまがいうには、これはふれんちとーすと、といういこくのたべもの。

さくっとしたかんしょくとこうばしさのあとに、ふわりとやさしいあまさがひろがりました。

ぼくはおもわずほっぺたをおさえました。

「おいしいです……！」

あるじさまはぼくをみてほほえみました。
とってもうれしそうにみえました。

「今剣は甘い物が好きなのか？」
「はい！」

あるじさまはおとこのようにみえますが、じっさいはおんなのひとだと、やまんばぎりにききました。

おとこのようにつよくて、かしこそうなひとみのひかりが、ぼくはすきでした。

「今日は万屋に買い物に行ってくる。近侍は光忠に頼んだから、他のみんなは自由にしててくれ」

だから、あるじさまがそういったとき、ぼくはすこしだけ、かなしくなりました。

「主様、帰ってきたら、その……あそんでくれますか？」

ぼくもごこたいといっしょに、あるじさまをみあげました。
おおきなてが、あたまをなでてくれました。

「帰ってから、おやつを一緒に食べて、その後遊ぼうか」
「わーい！」
「昼ご飯はまんばに任せる」
「わかった」