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「今日、万屋に行きたいんだけど、一緒に行ってくれる？」
「僕でいいのかい？」
「……うん。調理器具と、服が欲しいんだ」
流石にこのままずーっとジャージでいるわけにはいかない。
なんとなく主としての示しがつかない気がする。
「うわっ、ベーコン焦げるっ！」
慌てて焦げかけたベーコンを救出した。
もう一つのフライパンでフレンチトーストを焼く。
程よく焦げ目がついたところで皿にのせると、他の刀剣たちも起きてきた。
「わあ、あるじさま！こんがりきつねいろですね」
「美味しそう、です」
「おはよう、今剣、五虎退」
「よし、全員揃ったかな？」
全員でいただきますの挨拶をして、箸をとる。
「……すまない。朝はそう多くは食べられないらしい」
まんばが困ったように私を見上げる。
「食べられるだけにしておけばいいよ。残りは食べれそうな人にパス」
「ぼくはよゆうですよー！」
短刀は特にフレンチトーストを気に入ったようだ。
「わたくしもこの甘いものが好きでございます」
お供のキツネも目を細めて食べている。
「そういえばあるじどの、お体はもう平気なのですか？」
「うん。すっかり大丈夫。ありがとうね」
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