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51話 ページ4

次の朝、朝練を終えて教室に入る。
いつも寄ってくる心愛は、今朝は来なかった。

私が代わりに彼女の机の前まで行く。

「昨日はごめん」

真っ直ぐに目を見つめて、私は謝った。
表情を固くしていた彼女は、ふっと、氷が解けるように微笑んだ。

「いいよ」

そうしていつもの表情になって、彼女は小声で言った。

「多分だけど、春原、深淵先生のこと好きってわけじゃないと思うよ」

まあ確かに好きという根拠はないが、好きじゃないという根拠も無いはずだ。あと女子に対して苗字呼び捨てはまずいだろ。
私が眉を顰めると、彼女は悲しそうに言った。

「だってね、多分あいつ結城のことが好きだもん」
「は?」

私は目を見開いて心愛を見つめた。

「根拠は?」
「表情。あたしこういうの勘良いの」

根拠になってない!と言おうとしたがたしかに彼女の恋愛方面の勘は恐ろしく良い。

「……どうするの?」
「別に、どうもしないよ。結城があの子のこと好きになるならそれでいいんじゃない?」

冷たさと、寂しさが混じりあったような表情に、私はなんと言っていいか分からなくなる。

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作者名:餅屋 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年11月30日 23時

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