【名前変換オリジナル】先生こーりゃくっ！！2

58話 ページ11

その日の朝は、教室がいつもよりもざわついていた。
何かと思えば、一限が修学旅行の班決めらしい。

「ねえ、きーちゃん。一緒の班にならない？」
「そうだね。じゃあよろしく」
「なんかテキトーじゃない？」

そんなことないよ、と笑って、私は頬杖をつく。

「女子は4人組だから、あと二人足りないね｣

私はクラスを眺めた。
中学生の班決めというのは実に摩訶不思議で、実際に班を決めるはずのホームルームの時間には、既に班決めが終わっていたりする。特に女子は。

「あ、そっちふたりー？あたし達と組む？」
「四人班だから無理だな。一人余る」
「えー、きーちゃん堅いこと言わないでよー」

私が堅い訳じゃなくて先生が認めてくれないんだよ！規則だから！

「んー、きーちゃん、どうする？」
「別に誰とでもいいよ」
「春原さんとでも？」

小声でそう聞かれて、私は頷いた。

「うん」
「じゃあ春原さんと組みたい」

私は首を傾げた。

「何企んでるの？」
「人聞き悪いなぁ」

何も企んでないよ、とへらへら笑う心愛をちらっとみて、私はため息をついた。

「何も企んでないわけないだろ。心愛なんだから」
「えー何その信頼」

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