上辺だけなんかじゃないよ (ym×in) (ページ47)

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伊野尾side

あれから一週間経った。
いまは体育祭の練習中、
おれはなんとなくやる気が出なくてとゆうか、やる気すらなくてずっとぼーっとしてたから
心配した光たちに見学させられてる。

｢っ、あ、、、山田、｣

学校全体の練習だから俺は嫌でもあいつを見るわけで、、
背も小さいから前の方にいて見学者の俺からは良く見えるところ。

あれから俺は山田を避けに避けまくった。
周りが驚くくらいに、初めは話しかけてくれてた山田も今では話しかけてこない。

これで終わりなんだな、
そう思うとなんだか泣けてくるから何も考えないようにする。

どうか山田は俺のこの醜い気持ちに
気づかないでほしい、、俺のこと、
優しい先輩で終わらせてほしいから

極力近づかないようにしてた。

_______________

『なあなあ、学校の姫っているじゃん？？

あれ、山田涼介のこと狙ってるらしいぜ、』

やばくね！？と騒ぐ男の子達の声が耳に入って嫌でも反応してしまう、

学校の姫が、山田を狙ってる、、、

『へえ、そーなんだ！俺はどっちかっつーと
伊野尾くんの方が好きだけどなー』

『いや、俺もだけどな笑ま、山田涼介でも所詮男だから堕ちるんじゃね？？』

カップル誕生！！ってな！と笑うふたりだけど
俺の心はちくちくずきずき

山田が、山田がとうとう他の誰かのものになっちゃう、、

我慢してきた涙が出てきて視界がぼやける

｢っふ、、く、、ぅっ、｣
薄暗い非常階段で必死で涙をこらえてた俺は

それを誰かが見てたことなんて気づかなかった