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山田side
うわ、綺麗。
率直にそう思ったけど、結論どっちの先輩も
俺にとっては先輩だし可愛いからいいんだけど
と思ったから。
｢先輩は、かわいいです。
しっかり自信もってください、
おれ、もさもさの先輩も、ふわふわの先輩も
どっちも好きですよ！
カツラだろうがなんだろうが俺は先輩の中身にまず惹かれて仲良くなったんですから！｣
と先輩に向けてそう言う。
まぁ実際そうだし、どさくさに紛れて
告白みたいなことをしてるけど多分先輩は気づいてないだろう。
俺がそう言うと涙をぼろぼろ流す先輩。
その姿もめちゃくちゃかわいくて、
伊｢山田、っごめん、｣
馬鹿みたいだねとふにゃんと笑う先輩が
愛おしくて愛らしくて
えへへと笑いながら涙を拭う姿も、
山田ありがとねと笑う笑顔も。
急にこんな後輩に好かれても先輩は迷惑だろう
でも、せめて今日位は、今日だけは
俺の好きにさせてほしい。
俺は泣いてる先輩の頬に触れて、
とろんとした瞳をのぞき込む。
｢っあ、や、やまだ、｣
ぼふっと赤くなった先輩は
俺のジャージの裾をぎゅっと握りしめて俯く
ここまでめちゃくちゃいい後輩をやって来て
先輩への下心なんてまるで無いように
装ってきたけど、(俺なりに)
まず俺のジャージ着てるし大きめだからはだけてるし、その上にこんな可愛いことされたら
さすがの俺だって我慢なんてできない。
伊｢やま、なに？？っあ！、ふ、｣
｢先輩、ごめんっ！｣
俺は頬に触れていた手を下へとずらし、
先輩のぷっくりした唇をふにふにと触って
その可愛い唇にかぶりついた。
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作者名：アップリケ | 作成日時：2018年4月10日 22時
